2006年01月30日 EU競争

液化ガス:フラガとプロガスの東欧向けジョイントヴェンチャーを許可/欧州委員会

ネーリー・クルース
© European Community, 2006
欧州委員会のネーリー・クルース委員(競争担当)。オランダ出身。

欧州委員会は、中央ヨーロッパ時間26日、オーストリアのフラガ有限会社(Flaga GmbH)とドイツのプロガス有限合資会社(Progas GmbH & Co KG)のジョイントヴェンチャーの設立を許可した。

ジョイントヴェンチャーは、チェコ、ハンガリー、ポーランド、スロヴァキア、ルーマニアで液化ガスの供給を行う計画だという。液化ガス(Flüssiggas)は、プロパンガスとブタンガスの混合で、調理・給湯・食品工業・陶器産業・アスファルト業・自動車燃料などに使用される。

フラガは、アメリカのイーストフィールド・インターナショナル・ホールディングス社(Eastfield International Holdings, Inc.)の支配下にあり、プロガスは、ユリウス・テュッセン家有限資本参加会社(Familie Julius Thyssen Beteiligungsgesellschaft mbH)の支配下にある。

欧州委員会は、合併審査規則(Fusionskontrollverordnung)に基き申請を審査した結果、液化ガスの市場における競争を阻害するおそれはないとして、申請を許可した。